日本デジタルゲーム学会

東京大学本郷キャンパスにて、「日本デジタルゲーム学会 第1回月例研究会 ゲーム研究の方法と意義についての序説」
が行われるので参加してきました。

第1回目の趣旨は、学会がどのような活動を行って行くかという事の説明と、参加者との意見交換という形でした。

この学会での研究は、開発現場へ生かされるというものでは無いようでした。もちろん生かされる事もあるかもしれませんが、あくまで研究という形のようです。

現場の人としてはちょっと残念な気もしましたが、
そもそもゲームという産業が研究されて居なかった日本に悲しみを感じるべきだと思うので、学会ができた事はもっと喜ぶべき事なのかもしれません。

他にゲーム脳の問題に関しても話が出ました。
ゲーム脳
の主張に根拠が無い事は、ゲーム関係者やメディア等は把握してはいて、あまりにもひどい物だったため放置していたそうです。
しかし、ゲームユーザーの母親など、末端までいくとゲーム脳は未だに信じられています。
こんな事で紹介はしたくなかったのですが、

こちらの本は「マンガの読書感想文の書き方」など、小学生にとって文章をどうやったら楽しく書けるかが分かりやすく書いてあって、かなりお勧めの書籍なんですが、この中でも「ゲームは脳に障害を与えるらしいからやらない方がいい」などと書かれています。

こういった根拠の無い定義に対しても、研究をする事で正して行こうという行いもするようです(学会が出すのでは無くて、研究員が出して行く)
もちろん研究の末「ゲーム脳は正しかった」という結論が出るかもしれませんが、それはそれ。

なにはともあれ学会設立で、日本のゲームの質向上、世界のゲームの質向上、そして世の中にもっと楽しい事が増えていく事になっていくと、開発者としてもユーザーとしても、とても嬉しい。