卒業文集での夢

引越し作業をしていたら、小学校6年生の時の学級文集が出てきた。
これが世間一般で言う卒業文集となるものだと思う。

小学6年生の自分がどんな夢を持っていたのが、転載してみる。

【将来の夢】
小酒井 輝
「ねぇ、お母さん。パソコン買って。」
「そんな高い物、すぐに買えるわけないでしょ、もう少し大きくなったら買ってあげるわよ。」
ぼくの家では、前こんな会話がありました。僕の夢はプログラマーになって、いろいろなゲームのソフトを作ることです。
ぼくの家には、今パソコン1台と、ゲーム機が二台に、ワープロが一台あります。この中で、ぼくが、あつかえるモノは、ゲームの機械ぐらいです。あとの物は、ほんの少ししかあつかえません。ぼくは、ゲームをやっているある日、こんなことを考えました。「こんなおもしろいゲームソフトを作るのは、だれなんだろうか。どうやって作るんだろうか。」そんなことを考えていると、ぼくのもっているソフトの中で、ドラゴンクエストのことを思い出しました。前読んだドラゴンクエストの本で、「メインプログラマー中村光一」「シナリオライター堀井雄二」「プロデューサー、千田幸信」「音楽、すぎやまこういち」「キャラクターデザイン、鳥山明」などといことが書いてありました。ぼくは、この本を読んだとき、ゲームを作るのは、とっても難しいことなんだなあと思いました。それに、一つのゲームを作るのに、多くの人が、かかわっているんだなあと思いました。
ぼくは、未来どんな人にもまけなくて、多くの子供たちを喜ばせられるプログラマーになりたいと思います。

数年ぶりに読んでみて、
15年経っても自分が求める物は何も変わってないんだな、ってのを感じた。
結局、多くの人に自分の作ったゲームで喜ばせたいんだな、と。

そして、夢は実現できたのか?

ゲームを何種類か発売し、各タイトルが万単位で売れているので、多くの人を喜ばせたと思っていいんだろうか。

もし夢が達成できてるなら、次の夢を立てねば。

ちなみに、夢を達成するにあたって一番うれしかった場面は、
ウルトラマン・ファイティングレボリューション2」を作ったときに、発売前にサンシャイン60で開催されたウルトラマンフェスティバルにプレイアブル機を出展し、それを開発者みんなでこっそりと見に行った時。
子供達が楽しそうに遊んで居るのを後ろから見ていたら居ても経ってもいられず、乱入してしまった。
発売前で誰も知らない必殺技を出してあげると子供達が「すげー」という。



最近、仕事がうまくはかどらない。
知らない開発ターゲット。知らない人たちとの円滑なコミュニケーション。知らない職場環境。みんなは知ってるのに自分だけ知らない職場での常識(でも誰も教えてくれない)
知らなければいけないいろいろな事。
新境地ではいろいろなストレスが多く、実際の作業に集中できない。

追い討ちをかけるように、「使えない」と感じさせる言葉を言われる事。

これらのストレスに立ち向かうには、仕事の信念が必要だと思う。
それが今までは夢だった。
今までの夢をかなえたって思ってしまったなら、新しい夢を設定しないと、ストレスに押しつぶされてしまう。

次の夢を考えます。