結城浩さんから学ぶ後輩教育よりも先輩教育

新人教育だけでは無く、人に何かを教える時、特にウワベだけではなくて根底から教える時。
絶対にしてはいけないのは「すべてを教える」事だと思う。

「教えるときの心がけ」結城浩
http://www.hyuki.com/writing/teach.html#notall

教えられる側の立場になって考えれば、「新しい事を知れる」と考えてるのに。
教える側が行う事は「全てネタバレ」

ネタバレ言われてるだけじゃ全然面白く無い。

むしろピンポイントで分らない部分だけ伏せてもらって、そこを「解き明かしたい」
と、教えられる側だったら思う。

こんな当たり前の生理現象を利用する事が新人教育に繋がるってのを分らない社会人が多すぎる。

「新人教育」なんて仕事してるみたいな言葉使っても、実はそれはゲームです。

今回新人君の教育を受け持つ事になり、プログラムでの機能実装の仕事をいくつか降ってみた。
しかし、伝えた事は実装の仕様と参考になるソースファイルの1行。
そして質問すべき事になるだろう人を紹介した。

果たしてどうなるかと思ってみたが、
その効果は絶大。

まず新人君は参考の1行を見て、その行の変数をGrep、そこから全体の仕組みを把握しようとしていた。

降った作業の半分は1行を教えるだけでほぼ完成。
ついでにプロジェクト全体をある程度は把握してもらえた。

そして分らない場所は紹介した人に随時質問に行った。
これで自分で手におえない場合の対処方法も理解してもらえたし、メンバーとの交流もできた。

これから去る現場にはこれらができるプログラマーが居ない。
自分は新人を教育するよりも、教育者を育てる方に力を使った方が今の現場の為になるのかもしれない。

明日からまた新しい方法を考えるか。